News(1999/9/17) 電子カルテバージョンアップ
カルテシートを沢山登録したときに、再来の表示速度が遅くなる、および、大きなテンプレートを使ったときに、DBが大きくなる、という点を改良しました。また、汎用帳票も追加しました。
1)再来の表示速度改善
5枚以上のカルテシートを定義し、かつ、各カルテシート中に複数のテンプレートを定義しているような場合、患者番号を入力して「再来」ボタンを押してから、カルテがすべて表示されるまでの時間が数秒ー10秒かかる場合がありました。今回のバージョンアップでは、コード上の無駄を無くすことにより、従来のバージョンに比べて3倍ないし5倍程度速くなりました。かなり快適性が増したと思います。
2)DBのサイズを削減
テンプレート中の同じ選択の繰り返しは、ひとつにまとめることができるようになりました。たとえば、「大、中、小」という選択を、いろいろな場面で行う場合、従来は、それぞれの場面でこの選択を登録する必要がありましたが、本バージョンでは、「大、中、小」の選択に、たとえば「SIZE」という名前を付けておくことにより、すべての場面で「SIZE」により参照できます。これにより、テンプレートの保存量が少なくなります。
3)汎用帳票プログラム追加
縦軸、横軸、の要素をユーザーが任意に指定し、ユーザーが自由に設計できる帳票プログラムを追加しました。
集計対象は、点数、患者数、回数、のいずれか、またはすべてです。縦軸横軸として指定可能な軸は、「患者、日、月、医師、診療科、病棟、処方、レセ用紙種類(保険)、入院・外来の別」、です。たとえば、縦軸を医師、横軸を月、と指定すれば、医師別の患者数と点数を月別に集計したりできるわけです。
現バージョンの出力は、紙か画面だけですが、次のバージョンはEXCELにも出力できるようになります。これにより、ユーザーがEXCELなど使用して二次集計を行い、さらにカストマイズした統計をとれるようになります。
汎用帳票には、Access97以上のAccessが必要です。 \drs\win3\mgnsta97.mdb を実行してください。
注意:汎用帳票は、レセプト計算のときに同時に生成される請求テーブル(中間テーブル)を元に集計を行います。したがって、まずレセプト計算を行ってから汎用帳票を実行して下さい。レセプト計算は、紙に出力する必要はありません。(ファイル出力でも可)
4)その他の改良
その他にも、不具合の改良は多数含まれています。具体的な改良点について必要であれば、油井コンサルティングまでEMAIL( drs@yuiconsulting.com )でご連絡ください。
以上
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Hiromichi Yui, Yui Consulting K.K. +81-3-3227-7060
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