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ドクターソフトニュース(2020/11/02) 10月改正の厚生省コメント対応 最小限の入力で簡単に


レセ請求用の電算ファイルには、規格で定められた何種類かの診療行為に対して説明を付加しなければなりませんでした。そのために、これらの医療行為に対しコメントを追加する必要がありました。これらのコメントにはレセ電算コードは不要で、かつコメントの書き方は自由でした。

2020年10月から、上記の自由文コメントではなく、専用電算コードを持ち、決められた文のコメント(「選択式コメント」)をレセ請求ファイルに書くことが必須となりました。かつ、必須のコメントの種類が1000項目から約2000項目に増えました。

ドクターソフトでは最小限の入力で対応できるように下記3パターンの入力方法をご提供します。

A)DRSが自動でコメントを追加 約200種類 
B)固定文字列 ユーザーが選択する 約900種類
C)固定文字列選択のあとで自由文をユーザーが付加する 約900種類

A)【自動でコメントを追加】
以前からこれらのコメントはレセプト作成時にDRSプログラムが自動的に付加しています。選択コメントになってもユーザー入力は不要です。10月以降は専用電算コードがついた決められた文でレセ電ファイルに書きます。

例:骨塩定量検査、骨塩定量(DIP法)のコメント:初回(骨塩定量検査(MD法、SEXA法等))
カルテの表示
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骨塩定量検査
  骨塩定量(DIP法)
-----------------------------

入力画面上にはコメントは表示されませんが、レセプト電算ファイルへは自動的に「初回(骨塩定量検査(MD法、SEXA法等))」コメントの電算コード(820190033)が出力されます。
電算ファイル出力例
-----------------------------
RE,1,1112,202010,油井 太郎,1,19670622,70,,,,,,1000,,,,,,,0101,,,,,,,,,,,,ユイタロウ,
SI,60,1,160147310,,140,1,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,1,
CO,,1,820190033,
-----------------------------

B)【ユーザーが選択する】
コメントが必要な医療行為をカルテに入力すると選択肢がPOPします。ユーザーが入力したいコメントをクリックすると医療行為にコメントが付加されます。
これは二つの動作モードを切り替え出来ます。

モード1)自動的に選択肢を表示

窓口画面や医師カルテが、自動点数計算モードで動いているときには、医療行為をカルテに記入するとその瞬間に選択肢がPOPし、1クリックでカルテに記載されます。すでに医療行為がカルテに記載されているときに点数計算すると同じように選択肢がPOPします。

医師は点数計算をオフにして診療項目だけをカルテに記録し、事務員が後でまとめて点数計算をするような場合にもこのモードが便利です。

例:再診料
step1  自動点数計算がオンの状態で、「再診料」をカルテ入力します。
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再診料
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step2  再診料を入力した瞬間に、再診料に付加するべきコメント候補がポップアップするので、その中から該当のコメントを選択してOKボタンを押します。
-----------------------------
ア 初再診時実施の検査,画像診断結果のみ を聞きに来院
イ 往診等の後に薬剤のみを取りに来院
ウ 一旦帰宅し、後刻又は後日検査、画像診断、手術等を受けに来院
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step3  例として"ア"をクリックすると下記のようにカルテ入力されます。ワンクリックで簡単にコメントが付加されます。
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再診料
   ??ア 初再診時実施の検査,画像診断結果のみ を聞きに来院
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モード2)手動で選択肢を表示

カルテ記入画面で「選択コメント入力する」という項目を入力します。そして点数計算ボタンを押すとコメントの選択肢がPOPします。必要なコメントをクリックするとカルテに記入されます。

セットのなかに「選択コメント入力する」を追加しておくと、医師がセットをカルテ入力したときにコメントを選択できます。担当した医師でないと選択できないコメントの場合に便利でしょう。

例:超音波検査
step1「超音波検査」「超音波(断層撮影法)(胸腹部)」と修飾項目「選択コメント入力する」をカルテ入力します。
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超音波検査
  超音波(断層撮影法)(胸腹部)
  選択コメント入力する
-----------------------------

step2「点」ボタンをクリックするとコメントの選択肢がPOPします
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超音波検査(断層撮影法)(胸腹部):ア 消化器領域
超音波検査(断層撮影法)(胸腹部):イ 腎・泌尿器領域
超音波検査(断層撮影法)(胸腹部):ウ 女性生殖器領域
超音波検査断層撮影法胸腹部エ血管領域大動脈・大静脈等
超音波検査断層撮影法胸腹部オ腹腔内・胸腔内の貯留物等
超音波検査(断層撮影法)(胸腹部):カ その他
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step3 該当のコメントをクリックして入力します。例として"イ"をクリックします
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超音波検査
  ??超音波検査(断層撮影法)(胸腹部):イ 腎・泌尿器領域
  超音波(断層撮影法)(胸腹部)
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C)【固定文字列選択のあとで自由文をユーザーが付加する】

Bと同じですが、コメントを選択した後に入力ボックスが表示されます。必要な文をタイプするとコメントが完成します。

B、Cともにある診療行為に対して選択コメントが必須かどうかをユーザーが知っている必要がありません。ポップさせるとそれぞれの診療項目で利用できるコメントだけが表示され、不要なら何もポップしません。

例:「病理組織標本作製(セルブロック)1部位につき」の実施困難理由の記載
step1 「病理組織標本作製」「病理組織標本作製(セルブロック)1部位につき」をカルテ入力します
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病理組織標本作製
  病理組織標本作製(セルブロック)1部位につき
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step2 入力すると同時に「病理組織標本作製(セルブロック)1部位につき」に付加するべきコメント選択肢がPOPします。
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対象患者(T-M(セルブロック法)):悪性中皮腫を疑う患者
対象患者(T-M(セルブロック法)):肺悪性腫瘍を疑う患者
対象患者(T-M(セルブロック法)):胃癌を疑う患者
対象患者(T-M(セルブロック法)):大腸癌を疑う患者
対象患者(T-M(セルブロック法)):卵巣癌を疑う患者
対象患者(T-M(セルブロック法)):悪性リンパ腫を疑う患者
コ) 算定理由(T-M(セルブロック法)):<>
コ) 実施困難理由(T-M(セルブロック法)):<>
-----------------------------

例として、選択コメントの"実施困難理由(T-M(セルブロック法))"をクリックしカルテ入力します

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病理組織標本作製
  病理組織標本作製(セルブロック)1部位につき
  コ) 実施困難理由(T-M(セルブロック法)):<>
-----------------------------

step3   "実施困難理由(T-M(セルブロック法))"をクリックすると選択コメント入力ボックスが開きます。実施困難理由欄に「細胞数が少数のため」とタイプし「入力」ボタンをクリックします
-----------------------------
病理組織標本作製
  病理組織標本作製(セルブロック)1部位につき
  コ) 実施困難理由(T-M(セルブロック法)):細胞数が少数のため
-----------------------------

入力完了



以上

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