FROM:岡本
DATE:11/16/2002
RE:G00077 病名に公害公費が割り当てられているのに公害公費レセプトに印字されない現象
質問
公費公害 (京)1234 有効期限2002.1.1-2002.9.30
公費公害 (京)1234 有効期限2002.10.1-2003.9.30
保険管理画面
病名:気管支喘息 開始日:2002.9.1 保険として公害公費を割り当てた。
病名画面例
上記患者の
2002/9月の公害公費レセプトには、病名「気管支喘息」が印字さるが、
2002/10月の公害公費レセプトには、病名「気管支喘息」が印字されない。
なぜですか?
回答
<岡本20021116>
患者に登録した保険には、1患者内の個々の保険を一意に識別する為の
ユニークな番号(以後、この説明では、「保険ハンドル」と呼ぶ。)がつきます。
「保険ハンドル」の値は、登録されている保険の種類に関係なく、患者への保険の
登録順に「1」から順々に振られます。「保険ハンドル」の値は、「1-255」までの値を持ちます。
例 患者Aは、国保、27老人 、患者Bは、社保、10結核公費を登録した場合、
各々の患者の各々の保険の「保険ハンドル」の値は、下記のようになる。
保険ハンドル値が「1」の保険は、患者毎に異なる。
患者 保険ハンドル値 保険
患者A 1 国保
患者A 2 27老人
患者B 1 社保
患者B 2 10結核公費
患者に登録した個々の保険を「保険ハンドル」により識別することで、同一患者に同一種類の
保険を複数登録しても、個々の保険をDRSプログラムで識別することが出来ます。
今回の質問の患者の公害公費の保険ハンドルは、下記のように登録されてます。
患者 保険ハンドル値 保険
患者A 1 公害公費 「有効期限2002.1.1-2002.9.30」
患者A 2 公害公費 「有効期限2002.10.1-2003.9.30」
注意事項
ユーザーは、実際に患者に登録されている保険の「保険ハンドル」の値を、
確認する方法は、ありません。
(保険管理画面、保険登録修正画面には、保険ハンドル値は、表示されてません。)
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原因
患者に登録した病名に保険を割り当てる場合、病名登録画面に表示されているのは、
保険の種類をあらわす文字(例 「国」)や保険識別番号(例 公害公費は、「117」)ですが、
実際に患者の病名に割り当てられているのは、保険ハンドル値です。
注意事項
ユーザーは、実際の病名に割り当てられている保険ハンドル値を、確認することは
できません。(病名登録画面等では、保険ハンドル値は、表示されてません。)
2002/9月中に患者Aを再来して病名「気管支喘息」に公害公費を割り当てると
2002/9月時点で有効な、「有効期限2002.1.1-2002.9.30」の公害公費の保険ハンドル値が
病名「気管支喘息」に割り当てられます。
患者 病名 割り当て保険ハンドル値
患者A 気管支喘息 1
月末レセプト計算では、計算対象の保険の保険ハンドル値が割り当てられている病名を
レセプトに印字します。
2002/9月のレセプトでは、保険ハンドル値「1」の「有効期限2002.1.1-2002.9.30」の
公害公費で公害公費レセプトを印字しているので、保険ハンドル値「1」が割り当てられている
病名「気管支喘息」が公害公費レセプトに印字されます。
2002/10月のレセプトでは、保険ハンドル値「2」の「有効期限2002.10.1-2003.9.30」の
公害公費で公害公費レセプトを印字しているので、保険ハンドル値「2」が割り当てられている
病名「気管支喘息」が公害公費レセプトに印字されません。
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対処方法
2002/10月以降の日付けで患者Aを再来して病名「気管支喘息」に公害公費を割り当てなおしてください。
2002/10月以降に有効な、「有効期限2002.10.1-2003.9.30」の公害公費の保険ハンドル値「2」が
病名「気管支喘息」に割り当てられなおします。
2002/10月の公害公費レセプトに病名「気管支喘息」が印字されるようになります。
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今後の対応の考え方
上記現象(2002/10月以降の公害公費レセプトに病名が印字されない現象)が
起きている時でも、病名登録画面では、下記のように公害公費が
割り当てられている状態で表示されている為、ユーザーが問題の原因を調査し
対応するのは、非常に困難であると思われます。
病名画面例
上記表示をユーザーが見た場合、
「病名に公害公費が割り当てられているのに何で公害公費レセプトに病名が
印刷されないのか?」
と思うと思われます。
今後、DRSプログラムを改良して、上記現象が起きた場合には、DRSプログラムで
何らかの形で、ユーザーに問題現象が発生した可能性がある旨を知らせるように、
改良したいと考えてます。
例えば、下記のような機能をつけると上記問題に対処できると思います。
(注 実際にチェック機能をつける場合には、下記以外の仕様にする可能性は、あります。)
・保険管理画面で保険の有効期限を切ったときに、病名に有効期間が切れた保険が
割り当てられていたら、警告メッセージを表示する。
・患者再来時に病名に有効期間が切れた保険が割り当てられていたら警告メッセージを
表示する。
・病名登録画面で有効期間が切れた保険が割り当てられていたる病名に何らかの
マークをつけて表示する。
</岡本20021116>
以上