TO:DRS関係者各位
FROM:油井コンサルティング 小松
DATE:6/1/2002
RE:G00062 薬剤負担金 散剤や液剤での種類数の数え方
<背景>
ご存知のとおり、薬剤負担金という請求のルールが存在します。薬剤負担金は薬剤の種類をかぞえて計算されます。薬剤の種類の数え方は薬剤の種類の組み合わせによって数え方がことなり、それによって負担金請求の金額が大きくかわってきますので注意が必要です。たとえば以下のような薬剤の組み合わせパターンが存在します。
散剤と液剤をまぜて処方した場合
調剤料(内服薬) 9
??調剤基本料 8
??処方料 42
ラキソベロン液 5 ml
アクセノン 3 g 31 x 14
これで1種類と数えます。
次に、液剤と錠剤をまぜて処方した場合
調剤料(内服薬) 9
??調剤基本料 8
??処方料 42
濃厚ブロチンコデイン液 1 ml
ラキソベロン液 5 ml
アイトロ-ル錠20mg 2 T 22 x 1
これで1種類と数えます。
以上のように複数種類の薬剤を組み合わせて処方するパターンがいろいろ存在します。薬剤の種類が2種類になると薬剤負担金が発生します。
<方法>
DRSでは複数の種類の薬剤をまぜる設定のコントロールがdrs.iniの設定でおこなうことができます。設定によって
1)散剤と散剤をまぜて1種類
2)液剤とその他の薬剤をまぜて1種類
とすることができます。設定による具体例は以下のとおりです。
【設定方法】
1)drs.iniをnotepadで開く
2)[madoguchi]セクションに下記コメントを追加する。
SANZAI_KONGOU=1 or 2 or 3
@SANZAI_KONGOU=1.のとき・・・1)散剤と散剤をまぜて1種類
調剤料(内服薬) 9
??調剤基本料 8
??処方料 42
(後)カロナ-ル細粒 10 g
パントシン散20% 15 g 42 x 14
薬剤負担金 0
単位:g の薬剤が複数ありますが、まぜて1種類とします。
ASANZAI_KONGOU=2 のとき・・・2)液剤とその他の薬剤をまぜて1種類
調剤料(内服薬) 9
??調剤基本料 8
??処方料 42
濃厚ブロチンコデイン液 1 ml
ラキソベロン液 5 ml
アイトロ-ル錠20mg 2 T 22 x 1
薬剤負担金 0
1処方内で、液体の薬剤(単位:ml)が複数処方されているのに加えて錠剤(単位:T)も処方されています。この処方で1種類です。
BSANZAI_KONGOU=3 のとき・・・1)散剤と散剤をまぜて1種類 、2)液剤とその他の薬剤をまぜて1種類、の両方有効
調剤料(内服薬) 9
??調剤基本料 8
??処方料 42
ラキソベロン液 5 ml
アクセノン 3 g 31 x 14
調剤料(内服薬)
カロナ-ル細粒 10 g
アイスフラット懸濁内服用 1 g
パントシン散20% 15 g 42 x 1
薬剤負担金 30
これは2処方されていますが、上部分の処方では、1)と2)の設定両方が有効なため、1処方内でmlとgが混じっていても1種類。下部分の処方も1種類。
よってこの処方はあわせて2種類です。2種類あるので薬剤負担金請求30円が発生しました。
以上