FROM:岡本
DATE:6/11/2001
RE:G00021 薬価収載単位と異なる使用単位の薬剤を登録する方法
背景、目的
DRSの薬剤マスターでは、薬剤の単位は、その薬剤の薬価収載に記述されている単位を使用している。(例 注射薬では、「瓶」etc)
しかし、注射オーダーでの注射薬の薬剤量は、薬価請求単位を使用しない(別の単位を使用する)場合がある。(例 「注射薬A 500ml」(単位「瓶」)を注射オーダーでは「300ml」(単位「ml」)をオーダーする。)
レセプト請求では薬価請求単位で行う必要がある。
薬価請求単位への変換は、切り上げする場合とそのまま変換する場合がある。
(例 「1瓶 500ml」の注射薬から 300mlを使用した場合、残りの200mlを別の患者に使用できる場合は、「0.6瓶」でレセプト請求し、残り200mlを別の患者で使用できない場合は、「1瓶」でレセプト請求する。)
薬価収載単位と異なる使用単位の薬剤を登録する方法
注射薬でアンプルの場合、薬剤を半分だけ使用した場合でも全量使用の場合と同じ費
用を算定することとなっています。
例1 イプシロンS注 10ml <\76/管>
を半分使用した場合、薬剤点数が4点になってしまいますが、実際は8点で算定しなけ
ればなりません。このような場合は以下の方法で算定できます。
《設定方法》
1)nb?32の「薬処置修正」画面を表示します。
2)使用単位を変更する薬剤を「薬処置修正」画面に転記します。
3)下記の項目を変更します。
単位 :使用単位に変える
CC換算係数:計算式「使用単位での量*換算係数=薬価請求単位での量」中の「換算
係数」に当る部分の数値を入力する。
例 10ml入り「1管」(薬価請求単位は「管」)の使用単位を「ml」にした場合は、
「CC換算係数」には、「0.1」を設定する。(10ml使用時には、計算式「10ml*0.1=1
管」となる。)
薬オプション:「薬処置修正」画面のメニュー「薬オプション」内の下記のいずれか
を選択する。
「使用単位を請求単位に換算(請求単位以下は切り上げ)」
「使用単位を請求単位に換算」
4)「薬処置修正」画面のボタン「変名登録」を押す。
注意事項
1瓶300mlのように換算係数が割り切れない数値になる場合で、「使用単位を請
求単位に換算」オプションを指定した場合、レセプト請求時には、小数点桁数の多い
量が印字されます。
この事が問題になる場合は、薬価請求単位を使用するようにしてください。
※1瓶300ml 使用単位「ml」 換算係数「0.00333」の薬剤で 使用量
「600ml」とした場合、レセプトでは「1.99998瓶」と印字されます。
例2 外用薬 フラビタン眼軟膏 (35.8/g)を 5g1本で登録する場合
《設定方法》
1)nb?32の「薬処置修正」画面を表示します。
2)使用単位を変更する薬剤を「薬処置修正」画面に転記します。
3)下記の項目を変更します。
単位 :使用単位に変える
CC換算係数:計算式「使用単位での量*換算係数=薬価請求単位での量」中の「換算
係数」に当る部分の数値を入力する。
例 5g入り「1本」(薬価請求単位は「g」)の使用単位を「本」にした場合は、
「CC換算係数」には、「5」を設定する。(1本使用時には、計算式「1本*5=5g」となる。)
薬オプション:「薬処置修正」画面のメニュー「薬オプション」内の下記のいずれか
を選択する。
「使用単位を請求単位に換算(請求単位以下は切り上げ)」
「使用単位を請求単位に換算」
4)「薬処置修正」画面のボタン「変名登録」を押す。
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注意事項
上記設定をして、薬剤の使用単位を薬価収載単位と異なる単位にしても
レセプトに記載される、薬剤の単位は、薬価収載単位となります。
これは、レセプトでは、薬剤の単位は、薬価収載単位を使用しなければ
ならないためです。