TO:DRS関係者各位
FROM:油井コンサルティング 岡本
DATE:5/27/2002
RE:D00013 2台のPC間のLAN通信が正常に機能しているかをテストする方法
<< CP.BAT >>
1.背景
2台のPC間のLAN通信が、まれな頻度(例 1時間あたり1回とか)で正常に機能しなくなる事が起こることがあります。(このような状態になること自体非常にまれです。また原因も、HUBの不調、LANカード不調、LANケーブル不調など色々有り得ます。)
この2台のPC間でのLAN不調がDRSのサーバーPC、クライアントPC間での通信時に発生した場合、LAN不調現象の発生タイミングにより様々な問題現象が発生します。発生する問題現象は、様々なので原因究明は非常に難しいです。
そこで、純粋に2台のPC間のLAN通信が正常に機能しているかをテストし、問題が確認された場合は、LANハードの何等かの不調によりDRSでも不具合が起きているであろうという事が推測出来ます。
2.具体的なテスト方法
このテストの原理は、ある程度大きいサイズ(2Mバイト以上)のファイルを2PC間で交互にコピーする動作を一定時間以上実行し、コピーミスが発生してないかを確認します。
2台のPC間のLAN通信が正常に機能しているかをテストする具体的な操作手順は、下記のとおりです。
下記手順の説明では、2台のPCを各々「PC1」「PC2」と呼びます。
下記手順は、全て「PC1」上で操作します。
手順
1)「PC1」で「PC2」の書き込み可能な共有資源をネットワークドライブに割り当てる。
例
「PC1」で共有資源「\\PC2\CHD」をネットワークドライブ「z:」に割り当てる。
2)「PC1」でコマンドプロンプトを開き、カレントドライブを「1)」で割り当てたネットワークドライブのルートにする。
例 「PC1」でのコマンドプロンプトのカレントを「z:\」にする。
3)「1)」で割り当てたネットワークドライブのルートに「PC1」の「c:\drs\win3\addpgin4.exe」をコピーする。
例 「PC1」でのコマンドプロンプトで「copy c:\drs\win3\addpgin4.exe z:\」を実行する。
4)下記内容のバッチファイル「cp.bat」を「1)」で割り当てたネットワークドライブのルートにコピーする。(「cp.bat」は、この書き込みに添付されてます。)
:loop
copy addpgin4.exe c:\ /v /y
copy c:\addpgin4.exe \ /v /y
goto loop
5)「PC1」のコマンドプロンプトで「cp.bat」を実行する。
「cp.bat」を30分以上実行する。
6)「5)」で実行した「cp.bat」の実行を「CTRL+C」キーで中断する。
7)「PC1」の「c:\addpgin4.exe」と「c:\drs\win3\addpgin4.exe」をFCして内容に違いが無いか確認する。
FCは、「PC1」のコマンドプロンプトで下記コマンドを実行します。
fc c:\addpgin4.exe c:\drs\win3\addpgin4.exe /b
「7)」のFCテストの結果、2個のファイルの内容に違いがある場合は、「PC1」「PC2」間のLAN通信に何等かの不調が発生している事を意味します。
以上